なぜか今まで本気で取り組んでこなかった歴史と文学

 小学生の頃から、毎月10冊は本を読む生活を続けてきました。かなりの数の本を読み、家にも数えきれないほどの本があります。文庫や新書は図書館で借りることにして、残しておきたい本を買うようにしているのですが、それでも本ばかりがたまってしまっています。いつか役に立つだろうと残しているのですが、服と同様にある程度始末していかないと家がスッキリしません。

 修士論文で取り上げる杉浦日向子さんは漫画家でエッセイストでもありましたが、江戸時代の考証に優れた方でした。
 文学を研究し論じるのに、特に古典に関しては、歴史や社会状況まで当時の詳しく調べた方がより深く正確な解釈になることを大学院できづきました。今まで、古典と言っても現代語訳を何の疑問も持たずに読んでいました。
 外国の小説を当たり前のように翻訳で読むように。その翻訳も直訳ではなく、意訳やデフォルメを利かせたものや超訳といわれるものまでさまざまに存在することもいくつかの外国語の授業で知りました。

 初め江戸時代の浄土真宗の女性たちを歴史の観点から研究する計画でしたが、資料が圧倒的に少ないことを知り、直接男女間のやり取りがなされる杉浦日向子さんの漫画で描かれているものや紹介している文学での研究にシフトしました。
 何十年も浄土仏教と共に女性に関するものなら法学、心理学、社会学そして経営学など何でもしてきたのですが、歴史と文学の分野とはご縁がありませんでした。
 方法論が少し異なるだけで、長年、研究を続けてきたものとしては、何らかの方向性を見いだせると確信もしています。また文章は毎日書いてきているのでこれも、もう少し磨きをかければいけるという根拠のない自信もあります。

 大学院の入試の時の試験官の先生が初め予定していた研究の歴史とアメリカ文学の先生でした。著書には目を通していたのですが、写真がなかったので、どちらが著者か分からず、英語の話になり「アメリカアレルギー」であると口走ると、お二人が顔を見合わせて笑っていたので、どちらかがきっと「アメリカ文学か歴史」か何かの専門の研究者なのだときづきました。慌てて「アレルギーの原因が何か、それが思い込みなのか確かめる意味で、英語も勉強していきます」ととっさにまた答えてしまいました。
 それで、その先生の英語の授業をこの1年で5コマ受講しています。特に今期の「アメリカの歴史と文学」の授業は英文解釈の予習は要らないので、毎回楽しみに出ています。後の授業もだんだん英文に慣れてきて、親しみも湧き前期ほどは大変ではなくなりつつあります。

 何で文学だけじゃなくて歴史も講義されるのだろうと不思議でしたが、私の江戸時代の文学の研究も歴史的背景が分からないととんでもない解釈をしてしまうことが分かってくるとなるほどと納得できました。杉浦さんも本当に時代考証は細かく何でも調べたようです。

 歴史の先生にもいろいろ教えていただいています。「慶安のお触書」は慶安には出されていなかったとか、今日は「江戸しぐさ」は江戸時代ではなく1980年代に造られたことだということとそれについての本を紹介してくださいました。
 初学者の私には、英語は意味は分かっても、文法の細かいところは分からず、歴史もまともな調べものや質問がまだできず、ほとんど雑談のような感じでしかベテラン教授の先生方とはお話しできませんが、授業を登録している学生なので仕方なくでしょうが、佳くお世話してくださっていると有難く感謝しています。
感謝していること
 今日は龍大の医学の歴史の展示発表会に行ってきました。大学院の先生が龍大でも教えていらして、現地見学ということでした。学部の大学生たちが一生懸命説明してくれました。大谷探検隊の敦煌文書の本物が展示されていたのにはびっくりしました。明日までだそうなので、興味のある方は大宮学舎にお出かけください。

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